医療人類学入門書名 :医療人類学入門 著者 :波平恵美子著 出版社: 朝日選書491 2002.1.10 第5刷 203ページ \1155 臓器移植 近親間の腎臓移植の場合、血縁者だということと、二つあるから生体間移植 なのに、角膜や心臓その他は、相手が他人、死んでから 前者が日本では結構あるのに、後者が日本で進まないのは 死体、死に関して、感じ方考え方が 臓器移植の多いアメリカとは異なる。 これ、エンバーミングと関係ある... 葬式の時にきれいな遺体を作る 臓器は外す だから臓器提供に抵抗がない。 宗教観の差よりも、私はこっちだと思う。 本書ではそこまで言及していないけれど。 「その文化で定められた方法とは大きく異なる遺体処理を行うことを禁止するのは、 それが個人の問題だけではなく、死者の家族、親族、さらぶが共同体全体の生と死の観念を揺さぶることになるから。 焼かれた骨を骨壺に納める時に 足、脚、腰と下から順に入れ 頸椎第二骨を上に乗せるのは かつて座棺に人の死体を納めた形を残しているから。 エンバーミングが盛んだから、アメリカのホラー映画は生き還る死体 日本じゃ...あぁはならない... 現代医療は、現時点で症状を示している病気を治療する。 治療儀礼は、それだけではない。 これって、精神科領域を含む。 家族の中に重い病気の人がいると 家族も病む 現代医学の限界、 だからケースワーカーなどが必要なのね。 病人と患者の違い。 病気治療に消極的な人は、患者役割を拒否している。 昭和三十年代でも行われていたのが 妊婦の死者の場合、 左手で鎌を持ち、左腹を切って胎児を取り出した。 読みたい本 マーヴィン・ハリス「食と文化の謎」(岩波書店) その反論が「儀礼と象徴」(九州大学出版会刊)の中の「インドの聖なる牛」論争について 2006.5.17、18に関連日記 ジャンル別一覧
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